町総5by磯田航太郎
資料写真・東京都立町田総合高校(撮影=本紙記者)
 今月15日、都立町田総合高校で教諭が生徒に暴力を振るったことがわかった。Twitter上に教諭による暴力行為を撮影した動画が流出したことにより発覚した。動画の中で教師は、男子生徒を突き飛ばして壁際に追いやった上で頬を殴り、床に引きずり倒し、「ふざけんじゃねぇよ。誰に言ってるんだよ、おめぇよ。」と発言している。そして慌てて止めに来た生徒に「先生!」と言われると、「何だよ!」と怒声を浴びせかけている。

 被害生徒は顔面打撲と口の中を切る怪我を負った。


副校長・都教委、事実関係を認める
 都立町田総合高校の石川副校長は取材に対し、同校の教諭が生徒に対して暴力を振るったことについて事実関係を認めた。

 また、体罰事案を担当している東京都教育委員会人事部職員課の鈴木隆也・任用担当課長は取材に対し、教諭による暴力行為を事実関係として確認しているとした上で、都教委としては「体罰というのは、私どもは防止に努めているわけであり、このようなことが起こったことは遺憾である。非常に適切ではない。そのうえで今後、事実関係を確認して然るべき厳正な措置をとるということを考えている。」と話した。

ピアスが原因ではない…原因は教諭の発言

 一部報道やネット上の投稿ではピアスを外さなかったことなどが教諭と生徒が口論に至る原因との話が流布されているが、教員の体罰事案を担当している東京都教育委員会人事部職員課・鈴木隆也任用担当課長は「直接的には関係ない話」と否定した。

 鈴木氏によると、15日の事件の原因は、教諭が先月、生活指導に際して生徒の尊厳を傷つけるような発言を生徒の友人に言ったことだという。この友人が生徒に多少不正確に教諭の発言を伝えてしまい、生徒が教諭に問い質したことから事件は始まった。そこで教諭側と押し問答になったため、生徒が教室の外に出ることを提案し、教諭も教室外に出た。その後生徒と教諭が廊下で口論になり、生徒の語気が教諭を嘲るような形で荒くなっていった。これに逆上した教諭が逆上して暴行したという。

加害教諭は校長に体罰を報告
 流出した映像には入っていないものの、教諭は生徒を暴行した後、そのまま校長室に行き、「体罰をやってしまった」旨を校長に報告したとのこと。

 現在、暴力を行った教諭は都立町田総合高校に出勤しているものの、授業や部活動の指導からは外されている。

加害教諭の評判は?
 教諭は保健体育科の教員で町田総合高校では生活指導を担当。2018年4月に別の学校から町田総合高校に転任してきたばかりで、校長は「特段暴力的な指導をするタイプではなく、意外だ」と話しているという。町田総合高校の生徒は「いつもいい授業をしてくれて面白い先生で体罰を行うとは到底思えない。」「授業の評判は良い。」と話しており、生徒からの評判は良いようだ。

(取材・文=本紙編集長・平松けんじ)