先月30日、高萩市立中学校の3年生の女子生徒が自殺したことがわかった。高萩市教育委員会学校教育課が本紙の取材に応じ、明らかにした。

 高萩市教育委員会によると、自殺した女子生徒は直筆の文書を残しており、そこには女子生徒が所属する卓球部の男性顧問教諭からの「殺すぞ」「殴るぞ」といった暴言を受け、ストレスを感じていたという趣旨の内容が記されていたという。

 市教委は男性教諭の暴言と女子生徒の自殺の因果関係について「はっきりしていない。現在調査中。」としている。市教委は現在学校側が進めている基本調査の結果を踏まえて第三者委員会による調査を行う方針だ。


男性教諭「殺すぞ」「殴るぞ」
 市教委によると、男性教諭は卓球部の練習の際、部員の生徒全員に対して、「殺すぞ」「殴るぞ」といった暴言を浴びせていたという。暴言は卓球部の練習中に部員の生徒が集中できていなかったり、部の約束事が守れていなかったりする際に叱咤激励をしたり、気合を入れるために発していたという。

 市教委は男性教諭の暴言について「確認中」としつつも、「たった1回のみの出来事ではない」として複数回同様の行為があったと見ている。

男性教諭の暴言は匿名の電話で発覚
 市教委によると、男性教諭の一連の暴言は、今年3月20日に保護者から匿名で市教委に電話相談があったことで発覚したという。

 これを受け、市教委は同日中に当該中学校の校長に対し、事実確認を指導した。指導を受けた校長が男性教諭に事実関係を確認したところ暴言を認めたため、校長は男性教諭をその場で口頭で指導したという。

 この後も市教委は学校に対し定期的に男性教諭の言動について報告するよう求めていたが、その後男性教諭の指導姿勢は一定の改善が見られたと報告されていたという。

市教委、第三者委員会で原因究明へ
 今回の女子生徒の自殺を受け、市教委の担当者は「生徒の悩みやストレスに気づくことが出来なかったことはとても申し訳なく思っています。また、大切な命がなくなったことに対して本当につらく思っています。」と話していた。

 その上で市教委は「遺族の意向を汲んで対応していくことが何よりも大切」と述べ、現在学校側が進めている基本調査を踏まえて第三者委員会による調査を進めていくことを明らかにした。

(取材・文=平松けんじ)