昨年、東大阪市立の小学校の運動会で行われた組体操で7段ピラミッドが行われていたことが、31日わかった。本紙の取材に対し、同校校長が回答した。校長によると、今年度は「安全に配慮できないと判断したため」7段ではなく5段のピラミッドを実施する方針。この方針にネット上では「危険だからやめてほしい」等物議を醸している。これを受け、大阪府教育委員会も各市区町村に実態調査を行っている模様だ。

校長「集団づくりで効果がある」と今年も実施意向
 今回、ネット上で物議を醸した東大阪市立小学校の校長は今年度も運動会で5段ピラミッドの組体操を実施する意向を示している。校長は組体操のピラミッド技について「児童たちの集団づくりで効果がある。児童の一体感を作るためにやっている。」と話した上で、今年度5段ピラミッド実施については十分に安全が確保されているとの見解を示した。

校長「他の学校でもやっている」
 校長は、本紙記者に対し、「他にも(組体操でピラミッドをやっているところは)ある。市内で数多くの学校でやっている。東大阪市だけじゃなくて大阪全ても調べていただいたら。」と話し、東大阪市の他の学校や大阪府内の市町村でも組体操でピラミッドを行っているところが存在するという見解を示した。

東大阪市教委 市立小49校・中11校でピラミッド・タワー実施
 この校長の発言を受け、本紙は東大阪市教委に取材を行った。取材に対し、同市教委担当者は東大阪市立小学校で組体操で5段ピラミッドを行っている事実を認めた上で、昨年度運動会では市立小学校51校中49校、市立中学校25校中11校でピラミッドが実施されたことを明らかにした。

 東大阪市教委によると、同市では組体操に関して禁止・自粛する通達は出しておらず、2016年にスポーツ庁が出した通知を各学校に送付するにとどめているという。また、同市は今年度から運動会の種目、組体操の有無、技の内容、安全面の確保の状況などについて各学校園から書類を提出させているという。しかしこの書類は運動会実施の1週間前が提出締切。東大阪市教委としては運動会1週間前までの書類提出であったとしても、すでに「スポーツ庁の通知をもとに各学校園で安全配慮がされている」との認識だという。

大阪府教委 ネット上の拡散を受け実態把握へ
 今回、東大阪市立小学校での7段ピラミッド実施がネット上で物議を醸していることを受け、大阪府教育委員会は各市町村に状況把握・確認を行っているという。府教委保健体育課は「東大阪市立小学校のピラミッドの問題がネット上で拡散されているため、府の方にも問い合わせが来ていて、府としても状況把握確認しなければならないという認識」と説明している。

(取材・文=本紙編集長・平松けんじ)