都庁第一本庁舎 平松
資料写真・東京都教育委員会が入る都庁第1本庁舎(撮影=平松けんじ)
   先月26日、とある教育関係者のツイートで、東京都の公立学校の校長からのリークとして「都教委が2020年のオリンピック・パラリンピック期間中、教職員のお盆休みを10月に移動させることを求めている」という情報が話題になっていた。


 ツイートの内容は、東京都の公立学校の校長からの極秘リークとして、都がオリンピック時に教職員のお盆休みを10月に移動させるという話や、オリンピック時に校長権限で教職員に出張命令を出し、オリンピックに無理やり参加させるというものだ。

都教委「現時点で教職員の服務の取扱は決めていない」
 この情報に関し、本紙は東京都教育委員会指導企画課・鈴木統括指導主事に話を聞いた。鈴木統括指導主事は「現段階でオリパラ担当では(教職員のお盆休みを10月に時季変更する通知を)出しているという事実を把握していない。東京都としてはそういうお願いをしている事実はない。」と否定した。その上で、鈴木氏は、オリンピック・パラリンピック期間中に校長命令で教職員を出張させて競技観戦をさせるという情報について、現在各学校から観戦の希望を確認しているところであることから、現時点で教職員の服務の取扱は決めていないとした。

教職員による児童生徒「引率」の可能性示唆
 鈴木氏によると、現段階で都教委としてはオリンピック・パラリンピック教育観戦は学校単位での観戦という形で各学校にチケットを配券するという。都教委としては、競技の観戦は都教委が積極的に参加を求めるものではなく、各学校の校長がオリンピック・パラリンピック教育の集大成として生徒を校外学習として観戦させるかどうか判断するというものだという。鈴木氏は観戦を希望した学校を7月22日~8月7日、8月26日~9月6日の中で1日か数日間を学校ごとに割り当てていると説明しつつ、「今現段階ではいつの時期に当たるかということは差配できていない」とした。しかし一方で鈴木氏は、五輪観戦について「校外学習」として実施する形になるとの見解を示しており、校長の判断で児童生徒の競技観戦が決まることを明らかにした。そのうえで鈴木氏は、五輪観戦にあたり児童生徒を安全に連れて行くという観点から教職員による「引率」という形を取る可能性にも言及しており、教職員に対する出張命令の可能性を否定しなかった。

(取材・文=本紙編集長・平松けんじ)