滋賀県立栗東高校で、女子生徒が水泳の授業を見学する際に体育教官室で体育教員に対して生理の何日目かを申告させる指導が行われていたことが、28日わかった。同校の西藤仁校長が取材に応じた。

 西藤校長によると、このような指導は4~5年前から「生徒の体調を把握するため」に行われていたという。

保護者の抗議で発覚
 今回、水泳授業を見学する女子生徒に生理の何日目かを申告させる指導は、今月13日に同校女子生徒の保護者が県教育委員会に抗議し、発覚した。

 保護者は、今月10日、女子生徒が水泳授業を見学する際、生理の何日目かを他の教員がいる中で申告させられたことを県教委に対し、抗議したという。

 滋賀県教育委員会事務局保健体育課は本紙のメール取材に応じ、この事実を認めた上で、直ちに学校に連絡し、事実であれば改善するよう求めたことを明かした。

男子生徒が近くにいても申告させる
 また、西藤校長は、別の女子生徒が体育教官室で生理の何日目かを申告させられた際、近くに男子生徒がいる状況が存在したことを認めている。

 現在はこういった指導は行われていないという。

校長「不適切な指導で反省」
 今回明らかになった、女子生徒に生理の何日目かを申告させる不適切指導について、西藤校長は次のように反省の弁を述べている。

「生徒の気持ちを傷つける不適切な指導であったと考えていて、非常に反省している。今後このような生徒を傷つけるような指導については、学校全体で再度確認し、適正に指導ができるように、もし何かあれば修正をしていく。この度はご迷惑をおかけして申し訳ない。」

県教委「遺憾に思う」
 今回の栗東高校での不適切指導について、滋賀県教育委員会事務局保健体育課は、「普段から各学校には、人権に配慮した指導を行うように指導しているが、このようなことが起こり遺憾に思う。」とコメントした。その上で県教委は今月21日付で県立学校長に対してメールを送り、生徒のプライバシーや人権に十分配慮した指導の徹底と、学校の教育活動全般においても生徒のプライバシーや人権に対する配慮に欠ける指導が行われていないかについて点検と適切な指導を行うよう通知した。

(取材・文=本紙編集長・平松けんじ)