中学1年生の男子生徒にグラウンド100周を命じ、体調不良にさせたとして、千葉県教育委員会は26日、柏市立中学校男性教諭を減給10分の1・1ヶ月の懲戒処分とした。
 同教諭は、5月25日12時5分過ぎ、部活動の練習開始前、顧問をするサッカー部の男子生徒1名に対し、前日の授業中の態度が良くなかったことを指導する際、校庭を100周走るよう指示。生徒は休憩を取りながら75周走ったところで体調不良になり、熱中症の疑いと診断された。

県教委「体罰の禁止と熱中症防止の指導を徹底」
 県教委は、6月26日付で通知を発し、体罰の禁止について指導の徹底を図るとともに、各学校において熱中症防止の取組を徹底するよう指導を強化するとしている。

 県教委教職員課は、1日、本紙のメール取材に返信し、次のようにコメントしている。
「県教育委員会といたしましては、体罰の禁止を含め、不祥事根絶に向けて取り組んでいる中で、このような体罰が発生したことを重く受け止めております。
  今後、再発防止に向け、各県立学校及び各市町村教育委員会に対し、改めて、体罰の禁止について指導の徹底を図るとともに、児童生徒の安全・安心を最優先に、熱中症防止についても取組を徹底してまいります。」


(編集局)

論評 そういう問題じゃないだろ…
 相変わらず毎月次々明らかになる教師の暴力犯罪。今回の柏市立中学校の件は殺人未遂、傷害と言っても過言ではない。生徒に炎天下の中、罰走を科すという明確な故意犯である。はっきりいって炎天下で校庭100周など常軌を逸した行為であって、そんなことをやれば誰でも体調不良になるのは自明の理である。下手したら生徒が死亡しかねない重大事態だろう。にもかかわらず「熱中症防止を徹底」とか的はずれなコメントをする県教委は生徒の生命・健康を軽視していると言わざるを得ない。

 はっきり言って「そういう問題じゃないだろ…」というのが率直な感想である。そもそも生徒に対して校庭100周走らせるという発想は相当イかれてる。もはやこれは教育上の懲戒行為ではなく、教師による生徒に対する暴力行為だ。

 教師の強大な権威を背景に生徒の健康・生命の安全を度外視した行為を強制する行為は、ただの暴力だ。こんなことが指導の名の下にまかりとおる日本の学校教育現場の人権意識の低さはどうかしている。子どもと言えど基本的人権はあるのだ。学校現場の教職員はもう一度高校で政治経済から学び直すべきだ。

(文=平松けんじ)