5月29日の放課後、静岡県立高校の男性教諭が男子生徒を道路脇の斜面に突き落とし、約1ヶ月の怪我を負わせていたことが、19日、わかった。静岡県教育委員会が本紙のメール取材に応じた。


 県教委によると、事件は5月29日18時30分頃、県東部の県立高校の校門前の通学路となっている坂道で起きたという。同校の50代男性教諭は悪ふざけのつもりで、同校男子生徒に詰め寄り、腕を掴んで振り回した後、胸のあたりを押して、通学路横の急斜面に突き落とした。男子生徒は7メートル程度転がり落ち、頚椎捻挫等の全治1ヶ月程度の怪我を負った。

 男性教諭は当日の勤務終了後、学校の周囲をランニングして戻ってきて、校門に続く坂道を登っている途中で帰宅しようとしていた被害生徒を含む4人の生徒とすれ違った。その際、生徒の一人が「(被害生徒)が教諭に対して『最後までしっかり走れ』と言っている」と男性教諭に声をかけたという。

 その後、男性教諭は被害生徒がそのようなことを発言していないということを知りながら、被害生徒に「何だよ」と詰め寄って突き落としたという。

 男性教諭は県教委に対し、「ふざけていたとしか言いようがない。斜面の途中で止まると思った。今回の件は傷害であり、取り返しがつかないことをしてしまった。本当に申し訳ない。」と話しているという。

 今回の事案を受け、県教育委員会は男性教諭を6ヶ月の停職処分にした。

県教委「不祥事続発は誠に遺憾」
 今回の事案について、静岡県教育委員会監察班の担当者は次のようにコメントしている。
―今回の出来事をどのように受け止めていますか?
「教育委員会として不祥事根絶に向けて取り組んでいる中で、教職員による不祥事が続発していることは誠に遺憾であり、児童生徒、保護者をはじめ、県民の皆様の学校教育に対する信頼を著しく失わせる行為として、社会的責任はきわめて大きく、深くお詫び申し上げます。」

―今後どのような再発防止策や対応をとっていきますか?
「県教育委員会といたしましては、今回の件を大変重く受け止め、再発防止に向けて、全教職員に向けて不祥事根絶を呼び掛け、教職員一人一人に公教育を担う重みの自覚を再認識させるとともに、臨時の校長会等を開催し、具体的・実践的な指導や研修を通じた教職員の管理監督の徹底を指示します。また、今回の処分を契機に、教育現場や外部の協力を得て、従来の対策をあらためて見直し、実効性の高い防止対策を検討することとしています。これらを通して、職員全体の一層の綱紀の粛正と使命感・倫理観の高揚を図り、教育行政の信頼回復に努めてまいります。」

(編集局)