7月26日、名古屋市立守山東中学校の2年生の男子生徒が「トーチトワリング」という火のついた棒を使ったパフォーマンスの練習中、右腕に火傷を負った問題で、火傷を負った男子生徒が現在登校できなくなっていることがわかった。同校の青木教頭が認めた。
男子生徒は、献火練習というトーチ棒に灯油を湿らせて着火して練習していた際に腕を火傷したという。担当教員が燃えている男子生徒の腕を地面に擦り付け、足で踏む形で消火を行ったが、男子生徒は重度の火傷を負った。その後、男子生徒が病院で治療を受けた後、男性教諭が生徒に対し、「自業自得」「バチが当たった」という発言をしたという。
また、担当教員は、火傷をした男子生徒に対し、火傷の後、「できれば練習に参加してほしい」という発言をしていたという。青木教頭はこのことを認めた上で、「当初見たやけどの状態は症状が変化をする前で、あのような(報道のような)風ではなかった。やけどは症状がどんどん変化していくという認識が我々にはなかったので、最初はもっと軽いものだと考えていた。」と釈明した。
青木教頭は、男子生徒が登校できなくなったことに学校として責任を感じているかという記者の質問に対し、次のようにコメントした。
「今も一刻も早く登校できるように、ご両親と話を進めながら努力を続けているところですので、早く登校できることを願っています。」
トーチトワリングのタオルが通常より大きかった
また、今回、青木教頭への取材でトーチトワリングに使用したタオルが通常より大きいものであったことがわかった。青木教頭は「灯油の量が通常より多かったかどうかはわからない」としつつも、タオルが大きかったことを認めた。
また、今回、青木教頭への取材でトーチトワリングに使用したタオルが通常より大きいものであったことがわかった。青木教頭は「灯油の量が通常より多かったかどうかはわからない」としつつも、タオルが大きかったことを認めた。
何故大きなタオルを使ったのか。何故を火を使う危険な技を実施しておきながら火傷の病態について理解していなかったのか。何故火傷をしている生徒に「できれば参加して」などとサイコパスな発言ができるのか。そして責任すら感じていない学校側の対応は本当に教師として生徒から尊敬を集めることができるものなのか。大変疑問である。この程度の認識しかないならば火を扱うような危険な技はやるべきではないだろう。学校側には猛省を求めたい。
(取材・文=平松けんじ)
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