【小城高校新聞報道】小城高校体育部が冬に行われる耐寒訓練を廃止することを検討していることが、体育部関係者への取材で分かった。耐寒訓練に対しては生徒のみならず教師からも不満と批判の声が出ていた。


 体育部関係者によると、今年の耐寒訓練から訓練を廃止することが議題に上がり、教職員会議でも議題に上がり、一部情報筋によると、正式に廃止が決定したという。また、漸進的廃止案として「合格したら参加しなくてもよい」との案も出ているというが、この案には「合格してない生徒こそ走らせるべきではない」との指摘が出ているという。いずれにせよ、廃止は時間の問題であることは間違いない。

 前述の関係者によると、教諭から「働き方改革が言われる中、朝から走ることに付き合う必要はあるのか」「耐寒訓練にどんな意味があるのか?」との指摘があり、トントン拍子で廃止の方向へまとまったという。小城高校の二年生徒は、「数日寒い中で走ったところ、耐寒力がつくはずがない。神がかりな野蛮な行事だから無くなって当然」と話した。

 耐寒訓練や集団更新などというものは、戦時中のファシズムの系譜を引く反動的なものであり、その廃止は小城高校からファシズムと軍国主義の残滓を一掃し、民主主義の担い手たる小城高校生の養成の前進的意義を有している。体育部は今回非常な英断を行なったと言えるだろう。
※小城高校新聞(小城高校新聞会発行)2019年11月1日号より転載

<解説>佐賀県立小城高校では、毎年冬に一週間程度、朝特課(7時35分ー8時25分)の時間に高校裏の公園を全校生徒が走るという「寒中(耐寒)訓練」が伝統的に行われている。しかし、耐寒訓練はかなり過酷であり、1時間目の前に走ることから、生徒からは「つらいからやめてほしい」「一週間走ったくらいで耐寒能力はつかない」という不満の声が以前からあり、また、教師からも「走るくらいなら授業をしたい」との意見が出ていた。(小城高校新聞会)