Reported by 平松けんじ
ISJ調査20200408アンケートヘッダー

 本紙は、8日から19日にかけて「新型コロナウイルスに関する小中高生等アンケート」を実施した。有効回答数は38件。北海道2.6%(1)、東北地方5.3%(2件=宮城1、岩手1)、関東地方57.9%(22件=東京16、千葉3、埼玉2、群馬1)、中央・東海地方10.5%(4件=岐阜1、長野1、静岡1、愛知1)、北陸地方0%(0件)、近畿地方13.2%(5件=兵庫2、大阪1、京都1、奈良1)、中国地方2.6%(1件=広島1)、四国地方2.6%(1件=徳島1)、九州地方2.6%(1件=沖縄1)と、全国の生徒から回答を得ることができた。

「休校中」8割も 学習活動に課題
ISJ調査20200408アンケート円グラフ(休校or再開)
 回答してくれた中高生の所属している学校は、「休校中」が86.8%(33件)と圧倒的多数を占めた一方、「学校再開している」との回答も13.2%(5件)と少なくない数。

 休校中と答えた生徒のうち、休校を評価している生徒は84.8%(28件)にのぼり、再開を求めている生徒9.1%(3件)に比べ圧倒的多数を占めている。このほか、授業が遅れてしまうことへの不安を訴える回答や今の事態への興奮をあらわにしている回答もそれぞれ1件ずつ(3%)あった。

 休校中の生徒たちは家でどのような学習をしているのか。最多だったのが「教科書や資料を見ながら(オフライン)教師が出した宿題・課題をやる」という回答で、57.6%(19件)を占めた。また、「インターネット上(オンライン)の教材や動画を見る」という回答が15.2%(5件)と2番目に多かった。このほか、ベネッセとソフトバンクの合弁会社が運営する学習支援クラウドサービス「Classi」のアクセス障害で何もできないという回答も1件存在した。

 一方で学校が既に再開していると回答した生徒のうち、学校再開に賛成した生徒が40%(2件)、反対した生徒が40%(2件)、地域によると回答した生徒が20%(1件)となり、賛否が拮抗している。

 また学校が再開していると回答した生徒たちの現在の学習状況について調査したところ、「通常通りの授業を受けている」60%(3件)となった。

ISJ調査20200408アンケート円グラフ(通信容量)
 オンライン授業の実施が相次ぐ中、通信環境にも差が出た。端末の通信容量制限について尋ねたところ、「無制限」が42.1%(16件)と最多だったものの、「7GB未満」の回答を合算すると39.5%(13件)に達する。このうち、通信容量が「2GB未満」という回答も13.2%(5件)存在し、オンライン授業を受けられる通信環境の生徒とそうでない生徒の格差が顕著になっている。このままではオンライン授業を受けられる通信環境を備えた生徒と不十分な通信環境の生徒の間で学習面で格差が生じることは間違いないだろう。

部活動禁止8割も「公園で自主練」も存在
 部活動は禁止が81.6%(31件)、制限付きで活動が13.2%(5件)、通常通りの活動が5.3%(2件)となり、回答者が所属している学校の大半は部活動を禁止していることがわかった。部活動の現状について、生徒たちの感想は様々だ。「(部活動禁止は)仕方がない」「今の状況で(部活動を)やるのはおかしい」という声もあれば、他方で「ダンス部の発表会が中止になった。引退公演だったのですごく悲しい」との声も上がっている。

 また、回答の中には「公園で自主練している部活もある」「競技場が封鎖される前に友人が自主練習をして報告するように指示されていた」など問題ある部活動運営を行っている事例も報告されている。

小学生は回答0 回答者は私立と公立が半々
 回答してくれた中高生の属性は、設置者別では、私立42.1%(16件)、都道府県立34.2%(13件)、市区町村立10.5%(4件)、国立10.5%(4件)、公立大学法人2.6%(1件)となり、私立が1番多かったが、都道府県立・市区町村立・公立大学法人立を含めると47.3%(18件)とほぼ半数に達している。校種別では、中学校2.6%(1件)、中等教育学校5.3%(2件)、高校89.5%(34件)、高等専門学校2.6%(1件)と、ほぼ高校生が回答している。今回の調査では回答数の母数が38件と少なかったものの、様々な課題が浮き彫りになった。本紙は引き続き小中高生のためのメディアとして小中高生の声を発信していくので、読者の皆さんのご協力を是非ともお願いします。