Reported by 平松けんじ

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が感染拡大する中、学校再開への見通しが不透明になりつつある。全国メディアは政府内で緊急事態宣言の延長がやむを得ないとの声が出ていることを伝えているが、24日、愛知県が5月31日までの臨時休校を決めた。東京都も5月6日までの臨時休校の予定を8日まで延長。学校再開日についても見通しがつかなくなっている。


 そんな中、都立高校の生徒や保護者、学校関係者などから世界標準の「9月に新年度開始」を求める声があがっているという。ある都立高校の生徒はTwitter上で学校の新年度開始を4月から9月に移すべきだという論説を発表した。(➢全文はこちらの記事)

 都立高生は「新年度の開始を9月1日に置き、年度の周期を半年ずらすことが最善」と提言している。9月までに新型コロナウイルス感染症が終息していれば、失われるであろう今年度前期の学校生活や大学の入学式等のイベントを実行することができるからだという。また、米国などの諸外国では新学年が9月開始であることから、諸外国と学年の開始時期をそろえることで海外留学や海外進学に資する形にできる「千載一遇のチャンス」だと都立高生は指摘している。

 萩生田光一文部科学大臣は、24日の会見で、9月入学や9月からの新学期開始を求める声があることについて、「学校の臨時休業がさらに長期化する事態を想定した際の対応案の一つとして、様々な方向で声が上がっているというのは承知している」と発言。萩生田氏は「あらゆることを想定しながら、しっかりと対応していきたい」と述べ、9月入学・新年度開始の可能性を否定しなかった。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まらない中、繰り返される臨時休校の延長。1年とも1年半とも言われている感染終息。友達とも会えない、遊びにも行けない、学習環境も十分に確保されていない。いつまで経っても終わらない「感染防止の山場」。見通しがつかない中、子どもたちはフラストレーションのたまる非日常を過ごしている。政府が今やるべきことは、中長期的視点に立って思い切った措置を決断することだ。グダグダ・ダラダラと休校延長が繰り返されるくらいなら、9月開始や来年度以降の学校再開も選択肢として検討していくべきではないか。