編集長 平松けんじ
※本コラムは2019年6月21日に平松けんじ編集長ブログ「はしりがき」に投稿されたものを再配信しています。
低温下水泳イラスト
絵=日本自治委員会提供

都立小山台高校での低温下水泳授業の実態がバズってるわけだが、他の都立高校や公立学校でも気温が低い状態や雨の中、水泳授業が行われる例が相次いで告発されている。

 複数の告発を通じて「雷が鳴らない限り気温が低かろうが、雨が降ろうが水泳をやる」という脳筋マッスル教信者たちの恐るべき実態が浮き彫りになってきた。

 雨の中、気温18度で水泳を強行して、生徒たちが翌日風邪を引いたり、頭痛や吐き気を催したという事例や、「今雨降ってて寒いからプールサイドに上がらず泳いでて」という教師の発言などなど、雨天決行の水泳授業の実態が次々私のもとに届いている。他にも水泳の授業を見学した男子に対して、体育教師が「男子は生理がないんだから」とセクハラまがいの小言を言っただとかいう情報も寄せられている。今日もニュースで滋賀県の公立高校で女子に対して生理期間を報告させるという水泳絡みの不適切発言が明らかになっている。

 やってること完全にハラスメントだよね。「スイミング・ハラスメント」だよ―略してスイハラ(某ケーキ屋のことではない笑)。ホント頭スポンジケーキで出来てんのか?野蛮にも程がある。

 水泳の授業ってこんなに生徒の健康を害したり、精神的苦痛を与えてまでやるものなんだろうか。スポーツ庁の役人は「体育は健康になるためにやるもの」とか高級スーパーでしか買えないようなオーガニックなコメントしてたけど、現場ではハラスメントのオンパレードだよ?それなのに学校側に判断丸投げってどうなん?

 文科省も都教委も他人事みたいなコメントしていたが、児童生徒の安全を守る気あるんですかね…。

 書いてるうちに腹が立ってきた。甘い物は気分を落ち着かせると聞くので、誰かケーキ食べに行かない?

(文=平松けんじ)
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