Reported by 石川遥樹、平松けんじ
都庁第一本庁舎・第二本庁舎
東京都教育委員会が入る東京都第二本庁舎(左)(東京・新宿区 平松けんじ撮影)
 東京都教育委員会は、国の緊急事態宣言の解除を受け、6月1日から都立の高校・中等教育学校・中学校・特別支援学校を再開することを決めた。東京都は、22日、「新型コロナウイルス感染症を乗りこえるためのロードマップ」を発表。都立学校についても3段階に分け、分散登校で段階的に学校を再開していく方針を打ち出している。

 これを受け、東京都教育委員会は、28日、教育委員会会議を開き、都立学校の夏休み・冬休みの短縮などを決定した。都教委は今年度の都立高校・中等教育学校・中学校の夏休み期間を8月8日~23日(現行:7月21日~8月31日)に、冬休みを12月26日~1月3日(現行:12月26日~1月7日)にそれぞれ短縮。夏休みがわずか2週間に、冬休みがわずか1週間程度に短縮された。

 また、都教委は28日、「感染症対策と学校運営に関するガイドライン(都立学校)」を定め、都立学校の分散登校による段階的再開や、感染症予防策の徹底などについて規定。
都教委ガイドライン概要より
 都立高校の場合、分散登校はI期、Ⅱ期、Ⅲ期の3段階を経て段階的な教育活動の再開を図る。ガイドラインによると、I期では一度に集める生徒数を全生徒数の1/6程度(1学年の生徒数の半分程度)とし、生徒が学校に滞在する時間を2時間程度に制限。登校頻度は1日とし、「長い休業が続いていたので、さまざまな心理的負担とかそういったものを抱えている子どもたちもいるのではということで子どもたちの心身の健康状態を把握することと心のケアが必要な子どもたちを早期に発見して対応していく」(教育政策課・田村砂弥香主任指導主事)としている。

 Ⅱ期では1度に集める生徒数が全生徒数の1/3程度(1学年の生徒数程度)に拡大。学校滞在時間も2.5時間となり、30分授業を3コマ行うという。登校頻度は週1~3日程度とし、登校しない日はオンライン学習等の家庭学習を実施するという。

 Ⅲ期では、一度に集める生徒数が1/2程度とさらに拡大。学校滞在時間が6時間に延び、40分授業を6コマ行うという。登校頻度は週3~4日となる。

 また、都教委は各段階の開始時期の目途として、それぞれI期が5月26日から、Ⅱ 期が6月1日から、Ⅲ期が6月15日からと具体的な日程を示しているが、III期終了後の一斉登校の再開時期については「新型コロナウイルスの感染状況はどういうふうに推移していくというのが、私どもにもまだ先々まで見通せないところがある」(田村主任指導主事)として明言を避けた。

 このほか、都は学校再開に向けてサーモグラフィーや非接触式体温計、教員のフェイスシールド導入などについて補正予算で整備していきたい考え。しかし生徒のフェイスシールドは配備されないということだそうだ。