Reported by 平松けんじ
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資料写真・文部科学省(平松けんじ撮影)
 文部科学省は、19日、大学入学者選抜実施要項とともに「令和3年度大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドライン」を公表した。

 文部科学省は、ガイドラインの中で、「感染拡大の防止策をあらかじめ講じておけば、むしろ社会経済活動としては、その感染拡大のリスクは比較的低位に分類される」と指摘し、感染対策を十分に行えば試験の実施は十分可能であるとの見解を示している。

 その上でガイドラインは、試験室で受験する受験生の人数を、試験室を教室などとして使用している際の収容定員の半分以内とすることが望ましいとしており、座席の配置をなるべく1メートル程度の間隔を確保することを求めている。

 また、ガイドラインは、試験当日の対応として、試験会場でのマスク着用義務化、入退室ごとの手指消毒の義務化、発熱・咳などがある体調不良の受験生には診療室で対応することを案内し、追試験による対応を提示すること、▽1科目終了ごとにすべての窓を10分程度以上、可能な限り開放すること、などを定めている。しかしこの換気案に対し、受験生や受験生の保護者などからは「寒いのではないか」との懸念の声が上がっている。感染対策のために換気をすることは必要ではあるが、室温の低下で受験生のパフォーマンスが落ちてしまわないか心配だ。
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