平松けんじ


 東京都教育委員会が4日に発表した、23区の都立高校の新型コロナウイルス感染症の集団感染について、4日夜、さらに6人の感染が判明し、合計51人の感染が判明した。都立校での集団感染はこの事例が初。


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 同校では2つの運動部で集団感染が発生していて、そのうち1つの運動部は都外で行われる大会に遠征していた先で、次々と感染が判明した。同校は遠征に行かなかった部員の生徒が先月26日17時過ぎに陽性確認されたことを受け、大会への参加を辞退していた。この部は同日に初めての陽性事例が確認される前まで他校と練習試合を行っていたことが新たに判明した。しかし「濃厚接触者はないと聞いている」(東京都教育委員会・小川課長)という。同部は初めての陽性事例判明後、直ちに活動を中止した。


 先月26日の生徒の感染が判明した後、同校では教育活動を停止し、生徒は自宅待機となった。同校は8日までの臨時休校を決めた。現在、同校生徒・教員のうち2名が都外の病院に入院していていずれも軽症。


 なお、同校では昨年7月に生徒1人、12月に2人の感染が判明しているが、今回の集団感染とは疫学的に全く関係ないそうだ。


都教委「学校名は公表しないことになっている」

 また、同校の学校名については、一部SNS上などで情報が錯綜しているが、都教委として情報を自ら明らかにすることはしないという。都教委の小川課長は「区市町村で公表した結果、誹謗中傷にあった」として、「そういうことを考えると公表しようがしまいが、誹謗中傷の的になるので公表しないというのを貫いている」と説明した。小川氏は、今回の集団感染の報道でも「遠征に行くなんて何を考えてるんだ」等の批判があったという。小川氏は「普段から行動に気を付けて、練習や競技中もマスクをして一生懸命頑張った中、生徒たちが誹謗中傷の的になっているのは本当に耐えがたい」と述べ、理解を求めた。


都教委「遠征先の県名は答えられない」

 このほか小川氏は、遠征先で次々陽性が判明した部活動について、遠征先の道府県名の回答を拒否。「相手先との関係もあってお伝えしていない」とした。


 小川氏によると、当該部活動は26日以前は都教委の示したガイドラインを踏まえながら、活動していたという。小川氏は、部活動中にマスクを外す場面があったことを認めている。一方で「ほかの高校とかでこういう状況は同じ部活動でもないので何故こうなったのかについては保健所もわからない」とも話していた。