平松けんじ


 神奈川県教育委員会は、政府の緊急事態宣言発出を受け、7日、県立高校・中等教育学校に対し、感染防止対策を徹底しながら学校運営を継続することや時差通学の徹底、授業の際の留意事項などを通知した。


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直ちに分散登校実施せず

 通知では、生徒や教職員の感染が確認された場合に濃厚接触者の特定や消毒などが終わるまで臨時休校にすることや、今後の感染状況により分散登校への移行を想定し、対面授業とオンライン学習の併用ができるように各学校長に準備を求めている。分散登校はオンライン授業を併用し、土曜日も活用する形で生徒を週3日登校させることを基本例としている。しかし県教委は「今後の状況次第」(県教委高校教育課)として直ちに分散登校に着手する方針は示していない。


 また、通知では、授業実施の際の留意事項として、▽常時換気を基本とし、マスク着用、生徒同士の間隔を可能な限り確保、▽発表や意見交換を伴う活動は、ICT機器の活用や近距離での対話をしないよう工夫、▽生徒が近距離で対面形式となるグループワークなどは行わないことなどを県立高校などに指示している。


自主休校「合理的な理由と判断」

 県教委は通知の中で、感染拡大への不安から保護者が学校を休ませたいと相談した場合、県内の感染状況を踏まえて、合理的な理由があるものとし、「校長が出席しなくても良いと認めた日」とするよう各学校長に指示した。このほか通知では感染拡大への不安から登校を控える生徒に対して、授業を同時双方向でオンライン配信し、自宅で授業を受けることができるようにする等の学びの保障に取り組むよう求めている。


 一方で県教委はすべての県立高校で同時双方向のオンライン学習ができる体制には至っていないことを認めている。県教委高校教育課は「正直申し上げてまちまちなところが現実。学校によって差があるのは否めない。」と話す。県立高校では2022年度までに3分の1程度の生徒にICT端末が行き渡るという状況で、「時間はかかる」(同)という。


修学旅行 延期or中止

 修学旅行や、文化祭や体育祭などの学年などを超えて生徒を集合させる学校行事については、延期または中止とした。県教委は、全校生徒を対象にした学校行事を行う必要がある場合は校内放送やICTを活用して教室で実施する等の工夫を求めている。延期の期限について、県教委高校教育課は、「年度をまたいで延期している学校もあるし、定時制の高校もある。各学校ごとに事情があるため、具体的な延期の期限はない。」と説明していた。


部活動 校内限定で1日90分・週3日上限に

 部活動については、8日から緊急事態宣言解除日前日までの間、校内限定で平日の放課後のみの活動とし、1日90分、週3日を上限とすることを指示。ただし身体接触を伴う活動や、近距離で実施する練習などは禁止された。


 また、県教委は、全国、関東、県、地区の各レベルの大会やコンクールなどへの参加は原則不可としたが、参加が決まっている場合は、県教委と協議して参加可否を決定することとした。この場合、参加時は保護者の承諾を求めるよう求めている。


 このほか合宿や県外遠征、他の都道府県の学校を招いて行う練習試合や合同練習を延期または中止とした。

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