平松けんじ

川崎市×よみうりランド社屋

(左)川崎市役所(16日、平松けんじ撮影)、(右)よみうりランド社屋(15日、磯田航太郎撮影)

 川崎市教育委員会は、9日から11日の3日間「よみうりランド」を貸し切り、中止となった修学旅行の代わりに川崎市立小学校全114校の小学6年生約1万2000人を無料で招待した。


 川崎市ではコロナ禍の影響で昨年5月に全ての小学校で修学旅行の中止が決まり、各種行事も中止になった。そのような情勢下、市教委内では「何か子どもたちにとって目標となるというか思い出作りになるようなことを何かできないだろうかというのがまず漠然とあった」(市教育委員会教育政策室・二瓶氏)という。現場の学校長から話を聞く中で、川崎市と東京都稲城市にまたがって所在している「よみうりランド」が案として浮上。市教委が「よみうりランド」側に打診したところ、「よみうりランド」が全面協力。実現の運びとなった。市は約6000万円の予算を組み、入園料を負担した。


 市教委教育政策室の二瓶氏は、9日に「よみうりランド」に出向いた際、クラス写真を撮るなど楽しそうな子どもたちの様子を見て「思い出作りの良い機会が提供できた」と感じたそうだ。


 全国で修学旅行や各種行事が中止になる中、一部の自治体では代替行事を実現したり、旅行券をプレゼントするなど子どもたちの「思い出」の補償政策を進めているところもある。修学旅行をはじめ、コロナ禍で奪われた子どもたちの「青春」「思い出」は返ってこないが、少しでも補償する努力はできると思う。自治体の首長の皆さんや教育委員会の皆さんには是非とも頑張っていただきたい。