平松けんじ

都庁第一本庁舎・第二本庁舎

都教育委員会が入る都庁第二本庁舎(左)と都庁第一本庁舎(平松けんじ撮影)

 25日から始まった緊急事態宣言期間。東京都の小池百合子知事は、政府が都を含む4都府県に緊急事態宣言を発出することを決めた23日夜、臨時記者会見を開き、4月29日から5月9日のゴールデンウィーク期間前後にすべての都立高校で同時双方向のオンラインでの教育活動を実現し、すべての生徒が自宅で学習を行うと明らかにした。


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 都教育委員会は「1日1回以上すべての生徒が必ず同時双方向型の活動を実施する」(総務部企画担当課長・太田喜子氏)というが、実態はどのような形式になるのか。


 都立新宿山吹高校(定時制課程)では、「Teams」を使用し、同時双方向のオンラインで全校集会やホームルームを行うとしている。一方で日比谷高校や白鴎高校のように前回の宣言時から完全オンライン授業をできる学校もあり、学校間の格差が開いている。


 都教育庁高等学校教育指導課の小林主任指導主事は、27日夕、ISJの取材に応じ、「すべての学校でトライアルとしてトライしていただきたい。トライすることによって次の段階に進むきっかけや課題を見出したりするというようなことがあるだろう。学校にとっても実際に使うことによって新しい授業の工夫に進んでいくのかな。」と話した。小林氏は「ICT環境を今後良いものに整えていくにせよ、教員も生徒もやってみないといつまでたっても進まないところもある」と指摘。小林氏は実際に昨年あまりオンライン活用に取り組んでいない学校があったことを認めた上で、「今回こういう形(=全都立高校でのオンライン活用)になったので、今の準備の3日間で必死になって『Teams』の使い方を勉強しているという話も聞く。これをきっかけにして進んでいただきたい。」と語った。


今後の都教育委員会の「オンライン活用」展望は?反転授業も

 最後に小林氏は今後の都立高校での「オンライン活用」の展望について次のように語った。

「最終的には学校の実態に応じてになると思うが、例えば、自分たちで生徒が自ら一定程度自学自習ができるという状況であるのであれば、予習復習の中でより効率的に進めることができるかなと思っている。なおかつ双方向なので学校にいる教員に対して復讐をやるときに質問をするような使い方も今後はできるようになってくるだろう。逆に予習をしてこう反転授業的なこともできるようになってくると思う。」

「基礎基本的なところをしっかりやらなければいけない学校の生徒さんにとっては今度は自分に合わせたコンテンツを使うことによって繰り返し同じことをやってみたりとか、別の視点から自分にあった学習のスタイルを探すことにつながっていくと思うので、できる限り個別最適の学習の方向に進めるといいなと思う。」