平松けんじ

 東京・目黒区教育委員会は、22日、区内区立小中学校・幼稚園・こども園対象のオリンピック・パラリンピック学校連携観戦プログラムを中止することを決定した。


 区教育委員会は、ISJの取材に文書で回答し、「東京都教育委員会が指定する公共交通機関の利用による観戦は、新型コロナウイルス感染症や熱中症への不安がぬぐえない」と中止決定の理由を説明した。区教委は中止を決めるにあたり、青木英二区長からの要請などは「特にない」としつつも、「全校・幼稚園の校長・園長の意見を聞き、判断した」という。

 目黒区内では、24日時点で区立小学校1校で教職員4名、児童6名の10名が新型コロナウイルスに感染したことが判明していて、区民からは「区教委が学校連携観戦を中止したのは小学校でクラスターがあったからではないか」との指摘がなされている。

 オリンピック・パラリンピック学校連携観戦をめぐっては神奈川県、千葉県、埼玉県などで中止を決める自治体が相次いでいるが、都教育委員会は組織委員会が観客の上限数を決めるまでは意向調査をしない方針を崩しておらず、あくまで実施前提で準備を続けている。

観客の上限「1万人」も別枠扱いの学校連携観戦
 また、21日には組織委員会、国、都、IOC、IPCの代表者で開いた「五者協議」の場で東京オリンピック・パラリンピックの試合会場の観客上限を1万人とすることが決まったが、「児童生徒・引率者は会場の行き帰りも含めて行動管理がなされ、人流への影響がないと考えられる」(丸川五輪相)として別枠扱いとしている。

*2021年6月25日4時27分 区教委の回答と区立小学校での集団感染の情報を追記