帝京大学の60代男性教授(八王子キャンパス経済学部経済学科)がゼミの採用をめぐり、男子学生に対し「女子は基本的に応募=採用」とメールを送信した問題をめぐり、帝京大学は、26日、この教授を諭旨解雇した(31日に雇用終了)。
問題は11月、男子学生のTwitterの投稿から発覚した。名前を見て男子学生を女子だと勘違いした教授が「男子には内緒ですが、女子は基本的に応募=採用です。」とメールで送信。後日男子学生が教授に会い、「男女問わず4人」と記載されていた要項と異なるメールの内容について問い詰めたところ、教授は「だからそれは君が女だと思ったから書けたんだよ」「公式には言えません、言ったら問題になるから」などと返答。さらに「あなたが女だったら優先的にとるつもりだよ、それだけだよ」「あなたのこと女と誤認したのは僕のミスだけれど、しょうがないよな、あんな名前だから。ふつうは女性だと思いますよね」「最後は決める人(採用者)が権限持ってるわけでさ。四の五の言われる筋合いじゃないのよ」などと発言した。
同大は投稿を受け、男性教授のゼミ募集を中止。内部調査の結果、教授の言動が「教授たる絶対的優位の地位にあるものの学生に対するハラスメント(パワー・ハラスメント、セクシャル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント)言動」にあたり、「本学の教授職にあるものの保つべき品位、品格、高潔さを甚だしく損なう」ものと認定し、処分に踏み切った。
ISJ/校民日報社©2022
無断複製・転載禁止
コメント