都立新宿山吹高校近隣の民家などに同校を批判するビラが配られていたことが、19日わかった。同校関係者が取材に答えた。
この関係者によると、後輩の新宿山吹高校生徒がTwitterで明らかにしたとのことで、文京区音羽まではビラの投函が確認できているとのこと。
投函されたビラは3枚。「危険なのはどっちだ?」と題されたビラ1枚、「ストップ全日化。」と題されたビラ1枚、昨年に発行されたものと思われるYAMABUKI JOURNAL1部のようだ。提供された画像を見る限り、新宿山吹高校と同校自治委員会の対立に関するもののようだ。
学校側・自治委員会側ともノーコメント
本件について東京都立新宿山吹高校の藤田豊副校長は取材に対し、「そういうことはあるとしてもないとしても言えない」と回答を拒否した。
最後にまとめるが、いい加減、学校側も自治委員会も話し合いを通じて問題を解決してほしい。いつまでも紛争を続けていては一般の生徒たちが可哀想である。一卒業生からの心からの願いである。ひとつどうかよろしくお願いしたい。
投函されたビラは3枚。「危険なのはどっちだ?」と題されたビラ1枚、「ストップ全日化。」と題されたビラ1枚、昨年に発行されたものと思われるYAMABUKI JOURNAL1部のようだ。提供された画像を見る限り、新宿山吹高校と同校自治委員会の対立に関するもののようだ。
学校側・自治委員会側ともノーコメント
本件について東京都立新宿山吹高校の藤田豊副校長は取材に対し、「そういうことはあるとしてもないとしても言えない」と回答を拒否した。
また、当該ビラの発行元と推定される新宿山吹高校自治委員会は取材に対し、「現時点でコメントできることは何もない」としており、ビラ投函騒ぎへの関与の有無などを明らかにしなかった。
背景には1年以上にわたる高校紛争
新宿山吹高校に詳しい観測筋によると、近隣へのビラ投函の背景には2017年6月から1年半以上続いている高校紛争が関係しているという。
2017年6月、校内新聞「YAMABUKI JOURNAL」電子版に掲載された記事を巡って学校側が同紙編集長を「指導」したことからこの紛争は始まり、2017年12月、「YAMABUKI JOURNAL」編集長の生徒が新宿山吹高校自治委員会を立ち上げて活動を始めると学校側との対立は最大級となったという。
YAMABUKI JOURNALなどの報道によると、自治委員会は「このままでは新宿山吹高校で自由が失われ、全日制の高校のような校風になってしまう。」と訴え生徒自治と民主的な学校運営を要求しているが、学校側は自治委員会の議長を務める生徒に「指導を受けなければ授業を受けさせない」旨を宣告したり、他の生徒に「自治委員会は本校とは無関係です。関わらないでください。」というメッセージを発表するなど、自治委員会を学校から排除しようとしていて対立が続いているようだ。
観測筋「自治委員会による学校側への意趣返しか」
今回の近隣へのビラ投函について、観測筋は学校側が校内での自治委員会の活動を妨害したことに対する自治委員会側からの意趣返しではないかと見ている。同観測筋は「(ビラ投函の)直前に学校側が自治委員会の校内活動を禁止する旨の発言をしていたことから、自治委員会側が報復措置として近隣へのビラ投函に踏み切ったのではないか。」と話している。また、同観測筋は私的な見解であると断った上で「状況から考える限り自治委員会側はすでに複数の対抗策を準備している可能性が高く、学校側の態度いかんによっては発動しかねない。このまま学校側が自治委員会に強硬な態度を取り続ければカタストロフィを迎える恐れがあり、とても心配だ。」と述べた。
千歳丘高校・西高校でもビラ配布か
また、YAMABUKI JOURNALの報道によると、新宿山吹高校自治委員会は21日に都立千歳丘高校、22日に都立西高校で相次いでビラを配布するなど宣伝活動を拡大しており、もはや新宿山吹高校にとどまらない勢いを見せている。新宿山吹高校自治委員会首脳の話によると、近日中に複数の他校でビラを配布する予定とのことだ。
対立深める学校側と自治委員会 いい加減に歩み寄って話し合いを
私の母校・東京都立新宿山吹高校と新宿山吹高校自治委員会の激しい対立が遂に地域住民や他校を巻き込むレベルまで激化していると聞き、非常に驚いている。話を聞いている限り双方が攻撃的な行動を自制し、歩み寄っていくしかない気がする。どこかで落とし所を見つけて話し合わないことには問題は一向に解決しない。あと5カ月で紛争開始から2年になると聞く。君たちはまだ紛争を続けるつもりなのか。
学校側は自治委員会を潰すことに意固地になり過ぎている。自治委員会の主張・行動を見る限り、学校の民主化と生徒自治の確立、自由な校風を守ることを要求しているだけで、授業妨害を行う等明確に学校業務を妨害するような行為は何一つないだろう。自治委員会は今月16日から校内で生徒相談窓口を開いているそうだが、自治委員会のメンバーの生徒が生徒の相談に乗ることが悪いことだとは全く思えない。にもかかわらず学校側は自治委員会を校内から排除しようとしている。これが対立先鋭化の原因だと言えるだろう。
新宿山吹高校に詳しい観測筋によると、近隣へのビラ投函の背景には2017年6月から1年半以上続いている高校紛争が関係しているという。
2017年6月、校内新聞「YAMABUKI JOURNAL」電子版に掲載された記事を巡って学校側が同紙編集長を「指導」したことからこの紛争は始まり、2017年12月、「YAMABUKI JOURNAL」編集長の生徒が新宿山吹高校自治委員会を立ち上げて活動を始めると学校側との対立は最大級となったという。
YAMABUKI JOURNALなどの報道によると、自治委員会は「このままでは新宿山吹高校で自由が失われ、全日制の高校のような校風になってしまう。」と訴え生徒自治と民主的な学校運営を要求しているが、学校側は自治委員会の議長を務める生徒に「指導を受けなければ授業を受けさせない」旨を宣告したり、他の生徒に「自治委員会は本校とは無関係です。関わらないでください。」というメッセージを発表するなど、自治委員会を学校から排除しようとしていて対立が続いているようだ。
観測筋「自治委員会による学校側への意趣返しか」
今回の近隣へのビラ投函について、観測筋は学校側が校内での自治委員会の活動を妨害したことに対する自治委員会側からの意趣返しではないかと見ている。同観測筋は「(ビラ投函の)直前に学校側が自治委員会の校内活動を禁止する旨の発言をしていたことから、自治委員会側が報復措置として近隣へのビラ投函に踏み切ったのではないか。」と話している。また、同観測筋は私的な見解であると断った上で「状況から考える限り自治委員会側はすでに複数の対抗策を準備している可能性が高く、学校側の態度いかんによっては発動しかねない。このまま学校側が自治委員会に強硬な態度を取り続ければカタストロフィを迎える恐れがあり、とても心配だ。」と述べた。
千歳丘高校・西高校でもビラ配布か
また、YAMABUKI JOURNALの報道によると、新宿山吹高校自治委員会は21日に都立千歳丘高校、22日に都立西高校で相次いでビラを配布するなど宣伝活動を拡大しており、もはや新宿山吹高校にとどまらない勢いを見せている。新宿山吹高校自治委員会首脳の話によると、近日中に複数の他校でビラを配布する予定とのことだ。
対立深める学校側と自治委員会 いい加減に歩み寄って話し合いを
私の母校・東京都立新宿山吹高校と新宿山吹高校自治委員会の激しい対立が遂に地域住民や他校を巻き込むレベルまで激化していると聞き、非常に驚いている。話を聞いている限り双方が攻撃的な行動を自制し、歩み寄っていくしかない気がする。どこかで落とし所を見つけて話し合わないことには問題は一向に解決しない。あと5カ月で紛争開始から2年になると聞く。君たちはまだ紛争を続けるつもりなのか。
学校側は自治委員会を潰すことに意固地になり過ぎている。自治委員会の主張・行動を見る限り、学校の民主化と生徒自治の確立、自由な校風を守ることを要求しているだけで、授業妨害を行う等明確に学校業務を妨害するような行為は何一つないだろう。自治委員会は今月16日から校内で生徒相談窓口を開いているそうだが、自治委員会のメンバーの生徒が生徒の相談に乗ることが悪いことだとは全く思えない。にもかかわらず学校側は自治委員会を校内から排除しようとしている。これが対立先鋭化の原因だと言えるだろう。
学校側は自治委員会が気に食わないのかもしれないが、歩み寄って話し合いの場を設け、妥協点を探る努力をすべきだろう。このまま紛争を続けたところで学校側・自治委員会はもちろんのこと、在校生や卒業生にとっても損しかない。学校側が執拗に自治委員会を攻撃し続けることで、紛争がより一層クローズアップされ、同校生徒や卒業生の「新宿山吹高校在学・卒業」という経歴を傷つけている気がしてならない。学校側はもう少し冷静になって自治委員会と話し合いの場を作って問題を解決する努力をしていくべきだと思う。
また、自治委員会も学校側をいたずらに挑発するような好戦的な行為はやめ、学校側と穏健な形でじっくりと話し合いを行って問題解決に努めるべきだ。学校側が話し合いに応じないとか、自治委員会を攻撃・弾圧してくるだけならば徹底的に闘うことも理解できるが、話し合いの努力は惜しむべきではないと思う。
最後にまとめるが、いい加減、学校側も自治委員会も話し合いを通じて問題を解決してほしい。いつまでも紛争を続けていては一般の生徒たちが可哀想である。一卒業生からの心からの願いである。ひとつどうかよろしくお願いしたい。
(取材・文=本紙編集長・平松けんじ)