岡山市教育委員会は、2017年度の文部科学省の調査結果で同市において問題行動の低年齢化や不登校の長期化といった傾向が強くなっていることを受け、家庭での振り返りシートを配布した。
市教委によると、同市における児童生徒の「問題行動」とされる行動が全国に比べ、多いという現状がある。例えば同市における児童生徒の暴力行為の発生件数は、児童1000人あたり7.2(全国4.4)、生徒1000人あたり10.9(全国8.5)となっており、また、不登校の出現率が小学校0.71%(全国0.54%)、中学校3.25%(全国2.98%)と、全国に比べ多い数値を記録している。
市教委はこれらの現状を受け、「中学校区の学校間が連携して『問題行動への毅然とした対応』と『不登校の未然防止』の取組を推進すると共に、保護者に対して『子どもとのふれあい』や『基本的な生活習慣の定着』などについて啓発資料を家庭に配付した」としている。
(取材・文=本紙編集長・平松けんじ)
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