編集長 平松けんじ
※本コラムは2019年6月17日に平松けんじ編集長ブログ「はしりがき」に投稿されたものを再配信しています。
![2019年6月12日東京の気温 小山台水泳](https://livedoor.blogimg.jp/interschooljournal/imgs/7/3/7358aea6.jpg)
ここのところ、児童生徒の安全や健康を考慮せずに運動会や体育の授業を行う脳筋マッスル教師に関するニュースが複数取り上げられている。正直、これらが氷山の一角だと思うと、やりきれない思いだ。
東大阪市では連日危険な組体操が運動会で実施され、メディアに取り上げられていた。同市のある小学校では昨年は7段、今年は5段のピラミッドを実施したという。体育大学の学生ですら安全に実施できるのは4段までだとされているのに7段とか正気の沙汰じゃない。その上現地の教員は「迫害された」とか言ってるらしい。生徒の安全ほっぽりだしといて殉教者気取りとは恐れ入る。
一体全体組体操で何人死傷者が出てると思ってるのか。直近でも北区や世田谷区であったよね、重傷事案。それなのにまだ続けるのか。まるで戦時中の玉砕マインドじゃん。
脳筋マッスル教師があまりにも暴走するので、遂に大阪府教委や文部科学省が規制に乗り出す事態に。もういい加減ね、文科省も現場に任せるんじゃなくて、「完全禁止」の命令出すべきでしょ。
また、組体操以外でも脳筋マッスル教師の暴走は止まらない。先日小山台高校で気温20度前後の中、水泳が強行され、複数の生徒が体調不良になったことを報じたが、どうやらそのような事例は他校でもあるらしい。「雷が鳴らない限り大雨でも水泳やる」とかマジ意味わかんないよ。タピオカ大好き頭ゆるふわJKより意味わかんない。
「根性あれば何でもできる」的な発想で教育をやりたいなら、タイムマシンで1930年代に帰っていただきたい。戦時体制だから脳筋教育思いっきりできて本人もさぞかし満喫できることだろうよ。
(文=平松けんじ)
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