編集長 平松けんじ
※本コラムは2019年6月18日に平松けんじ編集長ブログ「はしりがき」に投稿されたものを再配信しています。
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 先日金融庁が「老後までに2000万円貯めないと生活できない」といった内容の報告書を公開し、波紋をよんでいる。麻生金融担当大臣や菅官房長官が「報告書を受け取らない」と発言したほか、与党自民党から「報告書はもうない」というコメントが。


 いやいやちょっと待てよ。公文書である役所の報告書が不都合だから受け取らないってどういうことよ。「報告書はもうない」とか現在進行形で公文書改ざんしますっていう歴史的瞬間じゃないか。

 昨今の日本政府の動向を見ていると、20数年前に崩壊した偉大なる東側の盟主を思い出す。統計はウソ。公文書は改ざん。都合の悪い報告は隠蔽。完全にアネクドートやん。これが現在進行形で進んでるって相当ヤバくないか。すでに原発もふっ飛ばしてるしね。そのうち「総理はバカ」って言ったら特定秘密保護法違反で逮捕されちゃいそう。

 年金で生涯安心は嘘八百だった。年金支給年齢は引き上げようとするし、年金だけじゃ老後は暮らせないとか言い出すし、これ完全に詐欺だよね。国ぐるみでこんなことやってるから振り込め詐欺が流行るわけですわ。こんな詐欺に金を払わされてる若者。こんな詐欺に騙され、今更不安な老後を余儀なくされてる老人。誰もが不安と不幸を感じている。これは政治の責任だろう。それを「老後までに2000万円自力で貯金してくれ」って…国民ナメんなよ。

 政治ってなんのためにあるんだ。政治って国民のためのものだろう。国民を不安・不幸のどん底に放り込んで「自己責任」なら国家も政府も要らねぇだろ。国民を守らない国家・政府に存在意義は全く無い。さっさと大政奉還して政府畳んでください。

(文=平松けんじ)
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