Reported by 平松けんじ
北海道・函館市教育委員会は、19日、2学期以降に延期していた修学旅行を、感染症対策を講じた上で実施することを決め、市立小中学校に通知した。
これまで函館市立の小中学校では多くの学校が東北地方を旅行先としていたが、今年度は小学校が函館市とその近郊、中学校が北海道の渡島地方・桧山地方・胆振地方・後志地方に、それぞれ旅行先が変更になる。また、小中学校とも1泊2日の日程で実施することとなった。
市教委は校長会と協議を進めたり、各学校のPTA役員らから意見聴取を行った結果、「感染状況を勘案したうえでぜひとも実施をしてほしいという声も多く聞かれた」(大山裕之教育指導課長)ことから、実施を決めたのだという。また、北海道教委から修学旅行を中止ではなく、道内の旅行という形で実施を検討するよう求める通知が来ていることや、文科省が修学旅行実施を求めていることも判断材料になったという。
市教委は各学校に対し、学校ごとに感染症対策を策定し、保護者に十分説明することや、宿泊先や見学地で感染者が複数出た場合に旅行の予定の変更を考えることを求めている。また、市教委は感染対策を理由に修学旅行への参加を希望しない児童生徒・保護者に対しては柔軟な対応を求めている。
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