平松けんじ
画像◇戸山高校内に掲示された模擬投票結果(左)と実際の選挙結果(右)(関係者提供)
東京都立戸山高校で東京都知事選挙の模擬投票が6月29日から7月4日にかけて行われたことがわかった。投票は「Classi」を使って行われ、全校生徒のうち79.8%が投票したという。 模擬投票は実際に都知事選に出馬した22人から1人を選んで投票する形式で行われ、小池百合子知事(現職)が得票率66.67%で圧勝。2位は山本太郎候補で得票率7.97%。3位は宇都宮健児候補で得票率6.93%となった。
小池氏が実際の選挙では得票率59.7%だったのに対し、戸山高校の模擬投票では得票率が66.67%とより票を集めたほか、山本氏と宇都宮氏の順位が逆転している。また、4位は実際の選挙結果では小野泰輔氏だったが、後藤輝樹氏になった。このほか日本第一党の桜井誠氏は実際の選挙結果でも校内模擬投票でも2%程度とほぼ一致した形で、都内に一定の支持基盤があることがうかがえる。
今回の模擬投票について、都立戸山高校の高橋教諭は「主権者教育のために行っている。生徒の関心は高い。今後も行っていく。」と話した。また、本紙の取材に応じた生徒は模擬投票の意義について「生徒の理想とする政治がどんなものか知れるのに一定の意義はあると思う」と話した上で、「戸山の生徒は保守層が強いな、と思います。他校は知りませんが。」と分析した。
都知事選 小池知事が再選もコロナ対策など都政課題多く
都庁で会見する小池百合子東京都知事(3日東京・西新宿の東京都庁で 平松けんじ撮影)
2020年7月5日に執行された東京都知事選挙では現職の小池百合子知事が366万票を獲得し、再選された。小池氏は毎日Youtube動画や記者会見などで発信力を強化していた。都民に「しっかりコロナ対策を進めている」ことを強く印象付けた。一方で都内ではこの5日間毎日100人を超える新規感染者が確認されており、再選後も引き続き新型コロナウイルス感染症への対応力が問われている。
参考資料◇戸山高校内に掲示された模擬投票結果
1.投票率 全学年79.8%(1年93.1% 2年84.2% 3年61.7%)2.候補者と得票1位 小池百合子 510票(得票率66.67%)2位 山本太郎 61票(得票率7.97%)3位 宇都宮健児 53票(得票率6.93%)4位 後藤輝樹 46票(得票率6.01%)5位 小野泰輔 26票(得票率3.40%)6位 桜井誠 16票(得票率2.09%)7位 沢紫臣 14票(得票率1.83%)8位 立花孝志 7票(得票率0.92%)9位 内藤久遠 3票(得票率0.39%)10位 込山洋、西本誠、平塚正幸 2票(得票率0.26%)13位 七海ひろこ、竹本秀之、斉藤健一郎、市川浩司 1票(得票率0.13%)17位 関口安広、押越清悦、服部修、石井均、長沢育弘、牛尾和恵 0票(得票率0%)白紙 19票(得票率2.48%)投票総数 765票棄権 194票合計 959票
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