平松けんじ
今日2020年7月7日(火)10時25分頃から文部科学省内で行われた、萩生田光一文部科学大臣の記者会見の模様を速報する。なお内容については記者が聴取した内容に基づいて記録しており、必ずしも正確さを保障できないことをあらかじめ断っておく。
梅雨前線停滞による記録的大雨災害に関する文科省の対応 現地の被害状況
萩生田光一文部科学大臣
おはようございます。冒頭私からは1件です。梅雨前線が西日本から東日本に停滞して記録的な大雨となり、日本各地で甚大な被害が発生しております。この度の災害で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々に対して心よりお見舞いを申し上げます。今回の大雨による文部科学省関係の被害として、本日午前7時時点で学校管理下における児童生徒等の人的被害の報告はありません。物的被害としては学校施設で25件、社会教育施設等で9施設、文化財等で6施設の被害が出ており、その主な被害としては施設への浸水、のり面崩壊となっております。また本日7時時点で大雨警報発表等により休校している学校は565校、短縮授業が201校です。文科省としては災害に係る情報収集や対応を検討するため、7月4日土曜日に災害情報連絡室を設置。その後、5日の日曜日には官房長を本部長とする応急災害対策本部に格上げし、第1回会議を開催するなど省全体として災害に対応しております。また、被災地における課題や支援ニーズの収集のため、本日から熊本県の政府現地災害対策室にリエゾンとして職員1名を派遣しております。さらに被災した児童生徒等に対する支援、配慮等に関する通知を本日中に関係機関に発出することとしております。引き続き子どもたちの安全安心な教育環境の確保に向け関係自治体とも連携し、被災者に寄り添いながら先手先手で被災地の支援に全力を尽くしてまいりたいと思います。私からは以上です。第2波への備えとしての少人数学級の実現
毎日新聞(幹事社)ありがとうございます。幹事社の毎日新聞のオオクボです。本日の記者会見にはインタースクールジャーナルさんも出席されておられますので、改めてお断りさせていただきます。それではまず幹事社のほうから1点お伺いしたいなと思います。伺いたいのは少人数学級に関してです。先週ですね、全国知事会と地方3団体の方が大臣のほうを訪問されてですね、第2波に備える形で少人数学級をやってみたい、やりたいと、そのための教員の確保にご協力いただきたいというようなご要望をされたというふうに聞いてます。その中で出席された方々から、その、大臣のほうからもしっかり取り組んでいくというようなご発言があったというようなお話を聞いているんですけれども、大臣としてこの少人数学級についてですね、どのようにお考えなのか。その人数とか、もし実現したいとかいうのであれば、時期とか規模感とか教えていただければと思います。
萩生田文科相
はい、今般の新型コロナウイルス感染症対応の教訓を踏まえ、今後感染症の再拡大や災害時等にあっても必要な教育活動を継続し、子どもたちの学びを保障するとともに、GIGAスクール構想のもと個別最適化された学びを実現することができるよう、新しい時代の学びを支える環境を整備することが必要と考えております。具体的には児童生徒1人1台端末のもとでの効果的なICTの活用や、身体的距離の確保のため、少人数編成やGIGAスクールサポーター等の専門人材の確保を含めた人的態勢の整備、施設・設備の整備を図ることが必要となります。こうしたことから先日いただいたご要望も踏まえ、新しい時代にふさわしい学校教育環境の整備のあり方についてしっかり検討してまいりたいと思います。あの、直ちに何十人の学級が望ましいという、そういった議論ではなくてですね、今回のコロナを踏まえて、今後感染症に対応するために、例えば一定のディスタンスをとるとすれば現在の教室の面積から計算をすると、どういう机の配置が望ましいのか、あるいはもっと言えば将来的に教室の広さを広げるってことも提案したほうが良いのか、こういったことを少し前広に検討していきたいなと思っていまして。あの具体的な日時ですとか、具体的な数字を持っての話ではなくて、まさに今後の新しい時代の学びを支える環境の整備をが必要だと思っています。以前も触れましたけれど、パソコンを机の上で広げるということを想定してない子どもたちの机の大きさで今まで学んできたんですけれど、そのエには脱落防止のガードなどを机のわきに貼ったりしなきゃならない。一人ひとりは廉価なものかもしれませんけど、これ日本中の小中学校の机にガードを貼るってことになると、その費用も莫大になります。ならば順次入れ替えていく中で、少しスペースの広い机にしたほうが良いんではないかとかですね、あるいはガードがあると机が積み重ねられないんじゃないかとか、いろんなことを現場の実態に即して議論しながらこれから新しい学校像というものをしっかり確立をしていきたいなと思ってます。
毎日新聞(幹事社)
関連してなんですけど、今の話からすると第2波というのは、例えば今年度中とかひょっとしたら来年度とか、そういうところで考えられるわけですけれども、少人数等に関してはもう少し中長期的な視点でというふうに受け止めたんですが、そういう理解でよろしいんでしょうか。
萩生田文科相
あの、第2波に対応するためのいわゆる一定の距離を保った教室のあり方というのは、今すでに経験をしてますから、仮に第2波が来た場合には現在のように1クラスを2クラスにわけて分散した授業を行うなどのことは、直ちに対応できると思うんですけれど、今後将来を考えたときに果たして今の40人学級というののままで、安全安心な学校運営ができるかってことを少し深く考えていきたいなと思っています。
毎日新聞(幹事社)
ありがとうございます。幹事社から以上です。それでは各社さんお願いします。ご質問の際は社名とお名前をおっしゃってからお願いいたします。
これからのデジタル教科書への考え方 当面の取り組み
教育新聞
ありがとうございます。教育新聞の佐野です。デジタル教科書について先週の未来投資会議の成長戦略の案を踏まえて伺いたいと思います。先週の金曜日に大臣も出席された未来投資会議で成長戦略の案が議論されたんですけれども、その中にはこれまで教科別に定めていたデジタル教科書の授業時数をほかの教科とも合わせて、総授業時数でカウントするほうのが良いと、その見直しを図るという感じで明記されています。個別最適化された学びというものが進んでいく中で、これまでの一斉一律の授業というのが形を変えていくように思うんですけども、これからのデジタル教科書についての考え方、当面の取り組みについて大臣のご所感伺えますでしょうか。
萩生田文科相
学習用のデジタル教科書につきましては令和元年度より教育課程の一部において紙の教科書に代えて使用できるようになりました。今後1人1台端末環境をはじめとするICT環境整備の加速と合わせて学習者用のデジタル教科書について、その効果影響を検証しつつ、さらなる普及促進を図るとともに、ちょうどあの本日第1回ですね、デジタル教科書の今後のあり方等に関する検討会議を開催をいたします。この会議においてデジタル教科書の使用が各教科の授業時間数の2分の1未満とする基準も含め、学びの充実の観点から今後のあり方について検討してまいりたいと思います。前回もちょっと触れましたけれども、1人1台端末を今年度中に整備するということが、GIGAスクール構想の中で決まりましたので、まさにこれとあいまってデジタル教科書どう活用していくかっていうのも来年度以降の大きな課題になると思いますので、予め当初は少し期間を取りながらICT環境整えていくということだったんで、その間にいろいろ考えてけば良いんじゃないかという思いもあったんですけれど、今年度中に整備がなされるとすれば少し議論を加速してですね、どういう扱い方をするかっていうのは、我々が予断を持ってではなくて、専門家の皆さんですとか、今までの実証、検証、影響などをしっかり効果を確認しながら検討深めていきたいなと思ってます。
教育新聞
ありがとうございます。教育新聞の佐野です。デジタル教科書について先週の未来投資会議の成長戦略の案を踏まえて伺いたいと思います。先週の金曜日に大臣も出席された未来投資会議で成長戦略の案が議論されたんですけれども、その中にはこれまで教科別に定めていたデジタル教科書の授業時数をほかの教科とも合わせて、総授業時数でカウントするほうのが良いと、その見直しを図るという感じで明記されています。個別最適化された学びというものが進んでいく中で、これまでの一斉一律の授業というのが形を変えていくように思うんですけども、これからのデジタル教科書についての考え方、当面の取り組みについて大臣のご所感伺えますでしょうか。
萩生田文科相
学習用のデジタル教科書につきましては令和元年度より教育課程の一部において紙の教科書に代えて使用できるようになりました。今後1人1台端末環境をはじめとするICT環境整備の加速と合わせて学習者用のデジタル教科書について、その効果影響を検証しつつ、さらなる普及促進を図るとともに、ちょうどあの本日第1回ですね、デジタル教科書の今後のあり方等に関する検討会議を開催をいたします。この会議においてデジタル教科書の使用が各教科の授業時間数の2分の1未満とする基準も含め、学びの充実の観点から今後のあり方について検討してまいりたいと思います。前回もちょっと触れましたけれども、1人1台端末を今年度中に整備するということが、GIGAスクール構想の中で決まりましたので、まさにこれとあいまってデジタル教科書どう活用していくかっていうのも来年度以降の大きな課題になると思いますので、予め当初は少し期間を取りながらICT環境整えていくということだったんで、その間にいろいろ考えてけば良いんじゃないかという思いもあったんですけれど、今年度中に整備がなされるとすれば少し議論を加速してですね、どういう扱い方をするかっていうのは、我々が予断を持ってではなくて、専門家の皆さんですとか、今までの実証、検証、影響などをしっかり効果を確認しながら検討深めていきたいなと思ってます。
豪雨被害で休校している学校への支援
ⓃⒽⓀ
NHKのカナザワです。冒頭の雨の被害の関係でお伺いしたいんですけれども、今ですね、新型コロナウイルスの休校で学習の遅れを取り戻そうというさなかにですね、雨で休校が相次いでるという、相次いでる状況にありますが、文科省としてですね、そういった新たにまた休校する学校への支援についてどのように考えてらっしゃるか、お願いします。
萩生田文科相
今般の豪雨による休校等の状況について先ほど申し上げましたけれども、本日の朝の現在では565校が休校、201校が短縮授業を行っています。まずは子どもたちの安全確保に万全を期すことが最重要となっております。その上で子どもたちの学びの保障についてですが、すでに文科省としましては新型コロナウイルス感染症による臨時休業への対応として、時間割編成の工夫や長期休業期間の短縮、学習活動の重点化などによる学習指導の考え方を示すとともに、必要な人的・物的支援を行うこととしてるところです。こうした支援に加え、今回の災害を受けた地域の学校へのさらなる支援については今後の休校状況や被災状況を見つつ関係自治体のニーズを踏まえながら、教員の加配や学習指導にスクールカウンセラー等の追加措置などを必要な対応をしてまいりたいと思います。すでに熊本や鹿児島につきましては教員の加配、学習指導員等の人的追加措置の準備をさせていただいております。文科省としては関係自治体ともよく連携を図りながら子どもたちの安全安心な教育環境の確保や、学びの保障に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。あの、まだ、発災直後でございますので避難、被害状況はつぶさにわかっておりませんけれど、今朝の閣議の段階では学校再開ができないほどの大きな被害が被ってる学校が数多くあるっていう状況ではないと承知しておりますので、少し床上まで水が入ってきてしまった学校などについては、清掃などを入れてですね、一日も早い再開に向けて自治体にもご努力をいただきたいと思いますし、必要な支援はしっかりしていきたいと思います。
毎日新聞(幹事社)
質問ないようですので、会見これで終わりにさせていただきます。
萩生田文科相
ありがとうございました。
毎日新聞(幹事社)
ありがとうございました。
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NHKのカナザワです。冒頭の雨の被害の関係でお伺いしたいんですけれども、今ですね、新型コロナウイルスの休校で学習の遅れを取り戻そうというさなかにですね、雨で休校が相次いでるという、相次いでる状況にありますが、文科省としてですね、そういった新たにまた休校する学校への支援についてどのように考えてらっしゃるか、お願いします。
萩生田文科相
今般の豪雨による休校等の状況について先ほど申し上げましたけれども、本日の朝の現在では565校が休校、201校が短縮授業を行っています。まずは子どもたちの安全確保に万全を期すことが最重要となっております。その上で子どもたちの学びの保障についてですが、すでに文科省としましては新型コロナウイルス感染症による臨時休業への対応として、時間割編成の工夫や長期休業期間の短縮、学習活動の重点化などによる学習指導の考え方を示すとともに、必要な人的・物的支援を行うこととしてるところです。こうした支援に加え、今回の災害を受けた地域の学校へのさらなる支援については今後の休校状況や被災状況を見つつ関係自治体のニーズを踏まえながら、教員の加配や学習指導にスクールカウンセラー等の追加措置などを必要な対応をしてまいりたいと思います。すでに熊本や鹿児島につきましては教員の加配、学習指導員等の人的追加措置の準備をさせていただいております。文科省としては関係自治体ともよく連携を図りながら子どもたちの安全安心な教育環境の確保や、学びの保障に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。あの、まだ、発災直後でございますので避難、被害状況はつぶさにわかっておりませんけれど、今朝の閣議の段階では学校再開ができないほどの大きな被害が被ってる学校が数多くあるっていう状況ではないと承知しておりますので、少し床上まで水が入ってきてしまった学校などについては、清掃などを入れてですね、一日も早い再開に向けて自治体にもご努力をいただきたいと思いますし、必要な支援はしっかりしていきたいと思います。
毎日新聞(幹事社)
質問ないようですので、会見これで終わりにさせていただきます。
萩生田文科相
ありがとうございました。
毎日新聞(幹事社)
ありがとうございました。
(終)
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