平松けんじ


 埼玉県川越市は、6日、市立野田中学校で新型コロナウイルスのクラスターが発生したと発表した。同校では11日までに生徒37人、教員1人の感染が明らかになり、市がクラスター発生と認定している。


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 同校では5日に全校生徒が参加する合唱コンクールに向け、11月中旬から合唱練習に取り組んでいたが、マスクの着用が徹底されていない事例があったという。同校は12月16日まで臨時休校を決め、合唱コンクールも中止とした。


 文部科学省は、8日付で全国の教育委員会などに通知を出したが、10日付で新たな通知を出し、8日付の通知を廃止した。10日付の通知では、合唱など感染リスクの高い活動について、▽マスクの原則着用、▽児童生徒間などの間隔をできるだけ2m、最低1m空けること、▽常時換気、▽近距離での大声を徹底的に避けることなどを求めた。


 また通知ではマウスシールドや下部の開放が広いマスクなどは「マスク」に該当しないとしたほか、フェイスシールドの着用を推奨しないとした。このほか、地域の感染が拡大している場合にはマスクを着用しないで行う合唱活動の一時的制限などの対応も必要と指摘した。


萩生田文科相「全国一斉中止を発信せず」

 クラスター発生を受け、合唱の際の感染対策を求めた文部科学省だが、一方で萩生田文科相は8日の会見で「一律に感染リスクがある合唱コンクールは全国一斉に中止をするべきだなどということを発信するつもりはない。是非気を付けてやってもらいたい。」と述べている。萩生田氏は「かねてから申し上げている通り、かけがえのない学校行事、コロナで多く奪われてる状況にあると思う」と思いをにじませた。

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