平松けんじ


 千葉県教育委員会は、6日、緊急事態宣言発出を見据えて県立高校に対し、感染防止対策を徹底しながら学校運営を継続することや、地域や交通事情など実情を踏まえた時差登校を実施することなどを通知した。 


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 通知ではマスクの着用の徹底や個人で学習できる活動を中心に行い、グループ学習やペアワークは行わないこととした。県教委は通知の中で、学校におけるICTの積極的な活用を進めていくことや、今後対面授業と家庭でのオンライン授業を組み合わせて分散登校を実施できるよう各校に準備を進めるよう指示している。しかし県立高校では現時点では時差登校のみで分散登校は行われていない。この点について県教委学習指導課の担当者は「今のところは準備をしておきなさいという段階で止まっている。」と説明。


 また、全校集会や学年集会の実施については、校内放送の利用により、各教室で実施するなどの工夫を求めたほか、修学旅行は直前でも中止または延期を判断するなどの慎重な対応を指示した。このほか、遠足や演劇鑑賞など校外で行う学校行事は行わない。


 部活動は放課後の90分以内に限定し、朝練習や対外試合、合同練習、演奏会等は行わない。県教委は今後県内の感染状況によっては活動停止も検討していくとしている。


 このほか症状はないものの、保護者が生徒を休ませたい場合(いわゆる自主休校)について、県教委は県のガイドラインに基づき、「例えば感染経路不明の患者が急激に増えている地域である等により、感染の可能性が高まっていると保護者が考えるに合理的な理由があると校長が判断する場合、その他校長が必要と認める場合」に欠席扱いとしないとしている。県教委はこういった自主休校を選択した生徒に対しては、「紙ベースで課題を出す」(学習指導課)ことを想定している。オンラインで双方向の配信授業を行わないのか問うたところ、県教委学習指導課の担当者は「特に県立高校の場合はまだまだそこまでの環境整っていない学校が多い。できるかどうかは学校の状況にかなり左右される。」と説明していた。

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