平松けんじ
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長谷部健・渋谷区長(2022年1月17日=平松けんじ撮影)
東京都渋谷区の長谷部健区長は、現在区の教育委員会が所管している図書館・社会教育館などの生涯学習施設を区長部局に移管する組織条例改正案を2月議会に提案する。

ISJが入手した区の内部文書によると、関連条例の一部改正により、これまで区教委が所管してきた図書館、社会教育館、松涛美術館、郷土博物館・文学館などの生涯学習施設を区長部局に移管する旨が示されている。
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与党系区議に配られた内部文書
長谷部区長は、今年1月、商工会議所の新年会で社会教育館売却に言及していることから、今回の組織改正で区長が直接管理できる体制に移行することで売却に向けた動きが加速するとみられる。

区関係者は「今は区長部局への移管だけで済ませるだろうが、来年4月の区長再選後に社会教育館を売り払う算段だろう」と分析している。

区は、条例改正案を2月議会で成立させ、今年4月1日に施行したい考えだ。

渋谷図書館廃止で紛糾したばかりなのに…
渋谷区では既に長谷部区長が提出した渋谷図書館廃止議案をめぐって議会が紛糾した経緯があり、今回さらに生涯学習施設を全て教育委員会から区長に移管する条例改正はあまりにも乱暴で強引ではないか。

しかも長谷部区長は、新年会での発言をめぐって、区議会議員一人一人を区長室に呼び出し、学生団体・日本自治委員会への情報漏洩の犯人探しをしているという。区議会に諮る前に社会教育館売却を豪語するというのはあまりにも議会を軽視していないか。

ISJ/校民日報社©2022
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