関東7都県と大阪府の公立高校少なくとも761校に「口座に金を振り込まなければ生徒・教職員に実力行使し殺害する」という内容の殺害予告が、ファックスで届いたことが、24日、ISJの取材でわかった。
殺害予告の文章は、特定の二つの口座に13時34分までに300万を振り込まなければ生徒・教職員を改造銃や火炎瓶などを使い殺害するという内容のもの。実在する弁護士をかたり特徴的な「ナリ」という語尾が使われていた。発信元はすべて都内の市外局番「03」が使われていた。
ISJの調べによると、これまでに東京都約190校、埼玉県137校、神奈川県130校以上、千葉県、群馬県50校以上、栃木県59校、茨城県95校の関東7都県で少なくとも661校以上、このほか大阪府立高校100校以上に殺害予告が送られた。
埼玉県はファックスを受信した学校は原則臨時休校としたほか、茨城県はファックスを受信した95校のうち、5校が臨時休校、10校が途中下校とした。一方、東京都などでは警察との連携を強化し、教育活動を維持した。
23日にも全国の大学に同様の犯罪予告が行われており、今後警察が威力業務妨害容疑で捜査するものとみられる。
実在の弁護士をかたり犯罪予告が行われた事件はこれまでも発生しており、いずれも同じ弁護士の名前が無断で使われた。教育委員会関係者によると今回も同じ弁護士の名前が使われていることから、この弁護士に対して誹謗中傷や迷惑行為を行うことを目的とした愉快犯による犯行とみられる。
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