品川翔英高校(2021年10月26日、玉井殿内撮影)
東京・品川区の私立高校・品川翔英高校(学校法人小野学園=柴田哲彦校長)の生徒2人が今年8月、学校の生徒指導をめぐり東京弁護士会に人権救済を申し立てた。生徒と支援者らが4日、文部科学省で会見を開き、明らかにした。
入学時の説明と異なる規制強化に生徒や保護者から反対の声が上がっている。
代理人弁護士は「校則のない高校をアピールして生徒を集めながら、実際には一般的な私立高校以上の頭髪、服装、装飾品指導を行っており、あえて校則のない高校を選択した生徒たちにとってあまりにも理不尽な仕打ち」と指摘。個人の髪型・服装・装飾品の自由は、憲法13条で保障されているとしたうえで、学校側の対応が不合理で生徒の人権を侵害するものだとしている。
同校では「ドレスコード」撤廃を訴える生徒会長が別の生徒会役員により解任されるなど、生徒間での対立も深まっている。
申立書によると、同校は校則がないことを売りに生徒を募集していたが、2022年度に突如として「ドレスコード」を制定。生徒に服装、頭髪や装飾品に関する指導を開始した。髪を染めている生徒を文化祭に出させないと脅したり、染め直しの強要をはじめ、各地の学校で廃止が相次いでいる地毛証明書を導入。さらに毎朝教員が校門に立ち、違反者を呼び止めて高圧的・執拗に指導を行っている。また、こうした指導の際、教員が生徒のピアスを勝手に外し、生徒が怪我を負う事案も発生しているという。
入学時の説明と異なる規制強化に生徒や保護者から反対の声が上がっている。
代理人弁護士は「校則のない高校をアピールして生徒を集めながら、実際には一般的な私立高校以上の頭髪、服装、装飾品指導を行っており、あえて校則のない高校を選択した生徒たちにとってあまりにも理不尽な仕打ち」と指摘。個人の髪型・服装・装飾品の自由は、憲法13条で保障されているとしたうえで、学校側の対応が不合理で生徒の人権を侵害するものだとしている。
同校では「ドレスコード」撤廃を訴える生徒会長が別の生徒会役員により解任されるなど、生徒間での対立も深まっている。
The InterSchool Journal©2023
無断複製・転載を禁ずる
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