京都大学が学生らに吉田寮の明け渡しを求めた裁判において、京都地裁の第一審判決を不服として、敗訴した3名の寮生が先月28日、大学側が先月29日に大阪高裁に控訴していたことが判明した。
今年2月16日の第一審判決では、現在も在寮する17名の被告のうち、14名の居住継続が認められたが、2017年12月に京大が新規入寮の停止を求めた後に入寮した3名は敗訴した。
今年2月16日の第一審判決では、現在も在寮する17名の被告のうち、14名の居住継続が認められたが、2017年12月に京大が新規入寮の停止を求めた後に入寮した3名は敗訴した。
敗訴した寮生3名は先月28日、第一審判決を不服として大阪高裁に控訴した。吉田寮自治会は同日、声明文を発表し、「入寮した時期によって不利益な扱いがされてしまうことを福利厚生施設のあり方として認めることはできないし、一方的な入寮募集の停止を受け入れられない」と主張。話し合いによる問題解決を求めている。
京都大学も先月29日、大阪高裁に控訴。京大側は1日に発表した声明文で「本学の主張が一部裁判所に受け入れられず、誠に遺憾であると考えている」「改めて、現在、吉田寮現棟に居住している全ての者に対し、速やかに退居することを求める」などとコメントした。(編集部)
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