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渋谷区役所
東京・渋谷区議会は19日、堀切稔仁区議=立憲・国民渋谷議員団=に対する問責決議を賛成多数で可決した。決議は五十嵐俊子前渋谷区教育長(今年3月に退任)に対してFacebookや選挙公報で「いじめを黙殺した」と批判したことを問題視したもの。自民・公明・シブヤを笑顔にする会・維新の4会派の幹事長名で猛省を促すとしている。

前教育長は2021年4月に町田市立町田第五小学校長から同区教育長に就任。校長在職中の2020年11月、小6女児がいじめを訴える遺書を残して自殺。町田市の第三者委員会は複数のいじめを認定した一方、いじめと自殺の因果関係については学校も一因としながらも「原因は複合的で特定できない」とする報告書を答申した。報告書では前教育長ら学校側の対応やタブレット端末のパスワード管理について不十分だと指摘していた。

長谷部区長は先月、堀切区議への「厳正な対処」を議会に要請。これに呼応した丸山高司議長ら区長与党の自民、シブヤ笑顔、公明、維新が問責決議を提出した。

立憲・国民渋谷議員団幹事長の小田浩美区議は問責決議への反対討論で「区長が議会に対処を求める行為は二元代表制を歪めるもの」と述べた。

決議案への賛否は次の通り。
<賛成>自民、シブヤを笑顔にする会、公明、維新(星野愛・久世恵美)
<反対>立憲・国民渋谷議員団、共産、参政
<棄権>議会改革(須田賢、鈴木建邦)、無所属(立憲民主党所属の矢ケ崎清花)、維新(太田真也)
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