豊島区は今月より区内2つの小学校の一年生を対象に平日朝7時45分から登校を認めることを決定した。2024年11月に行われた区議会定例会で高際みゆき区長が明らかにした。
小学校への進学により朝早くより子どもを預けることが難しくなり、保護者が仕事と子育ての両立が難しくなる―いわゆる「小1の壁」が問題となっている。

区が昨年8月、学童クラブに通う児童の保護者を対象にアンケートを実施したところ、25%の保護者が「登校時間まで児童だけで自宅で過ごしたり、早めに家を出て校門が開くまで学校前で待つことがある」と回答した。

区はこうした状況を受け、今月から区内の小学校2校(駒込小・清和小)で登校時間を7時45分に早める取り組みを試行する。
利用は駒込小学校および清和小学校の2校に通う小学1年生の学童クラブ登録者かつ、長期休暇中の早朝利用者を対象としており早く登校した児童は学校用務員が学校内の子どもスキップ(放課後対策事業施設)や校舎内で見守る。

これまで、朝早くから保護者が出勤する場合、子どもを単独で家に待機させる、あるいは先に登校させ、門前で待たせるなどの対応を強いることになり、保護者は安心して子どもを送り出すことが難しい状況にあった。しかし、この登校時間を早めることを認める措置により安心して会社に向かえるのが他の自治体に比べ先進的な措置と言えそうだ。
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